KelpDAO rsETHブリッジに292M$ハッキング|BTC ETFに週996M$流入 — 4月21日

2026-04-21

予測市場が示す市場心理

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BTC、2026年末までに50,000$まで下落

参加者の意見が二分 — 市場は方向感を探っている

47%

今月の予測

BTC、2026年末までに50,000$まで下落47%
BTC、4月中に80,000$到達37%
BTC、4月中に65,000$まで下落8%
ETH、4月中に2,600$到達23%
MegaETH、4月30日までにトークン発行27%
BTC、2026年末までに100,000$到達39%

Polymarket参加者の売買に基づく予想確率。予測市場トラッカーで詳細を確認。

4月21日の暗号資産市場は、DeFiの構造的リスクと地政学リスクが同時に噴出した一日だった。KelpDAOのrsETHブリッジから約2億9,200万ドルが流出し、Aaveでは60億ドル規模のTVLが蒸発。一方でBTCはイラン・ホルムズ海峡を巡る報道で76,000$まで下落後、トランプ氏の発言を受けて78,000$台まで戻し、ETFマネーの下支えで荒い値動きの割に底堅さを見せている。

今日のポイント
  • KelpDAOのrsETHブリッジから約292M$が流出、AaveでTVL約60億ドル減少
  • RAVEトークンが4,500%急騰→24時間で90%崩壊、Binance・Bitgetが調査開始
  • BTCはホルムズ海峡再封鎖報で76K$、その後78K$台へ戻す
  • Vercel侵害で200万ドル身代金要求、eth.limoも乗っ取り
  • BTC現物ETFに週996M$純流入(1月中旬以来の高水準)
  • Polymarketが15B$評価で400M$調達協議

KelpDAOに292M$ハック、DeFi全体に波及

Kelp DAOのrsETH(リキッドリステーキングトークン)のLayerZeroブリッジが攻撃を受け、約2億9,200万ドル相当が流出した。rsETHはAaveの主要担保として使われており、AaveはV3/V4でrsETH市場を即時凍結。全体のTVLは約60億ドル減少し、一部では「DeFiは死んだ」という声まで上がる事態となった。Justin Sun氏は公の場でハッカーに「いくら欲しいか」と交渉を呼びかけ、ネゴシエーション姿勢を示している。同日にはRhea Financeが別件の攻撃で被害額が当初見積もりの倍以上、1,840万ドルまで拡大したと発表。

リキッドリステーキング(LRT)は多段レバレッジで担保連鎖が長く、単一ブリッジの侵害が貸付プロトコルのソルベンシーに直撃しやすい構造が露呈した。類似の担保を使うレンディング利用者は、各プロトコルのrsETH/LRT扱いと凍結状況を改めて確認したい。

RaveDAOのRAVEが4,500%急騰→90%崩壊、大手取引所が調査

RAVEトークンが0.25$から約28$まで4,500%超急騰した直後、24時間で90%以上崩壊した。BinanceとBitgetはインサイダー主導のポンプ疑惑として調査を開始し、RaveDAOチームは関与を否定している。低流動性・新規銘柄での暴騰→暴落パターンは繰り返されており、上場直後のバーストは参加タイミングで損益が大きくブレる(一部の参加者が大きく勝ち、遅れた参加者が同額以上を失う)ゼロサム構造になりやすい。

上場直後の短期バースト系は、価格情報だけでは参加者の意図や内部者取引の有無を見分けられない。大手取引所の調査結果が出るまでは同様銘柄で流動性の薄い急騰にポジションを持たないのが安全圏。

BTC、ホルムズ海峡再封鎖報で76K$割れも78K$台まで戻す

イランがホルムズ海峡を再封鎖したとの報道を受けてBTCは76,000$まで下落。その後、トランプ氏が「ホルムズは開かれ、ビジネスに利用可能」と発言したことを受けて78,000$台まで回復した。さらにトランプ氏は「4月22日までにイランが合意を拒めば発電所・橋を叩く」と警告しており、短期的な地政学ヘッドラインがBTC価格を数%単位で振らす展開が続く。

ヘッドライン駆動の値動きはファンダメンタルズと関係なく数時間で反転することがある。短期トレーダーは情報ソースとレバレッジの管理、現物・長期保有者はドルコスト平均(定期的に分割購入する手法)でノイズを平準化する方が合理的。

Vercel侵害・eth.limo乗っ取り、Web3インフラに警鐘

Web3アプリのホスティングで広く使われるVercelが侵害を確認し、攻撃者は200万ドルの身代金を要求。開発者コミュニティはAPIキー・シークレットの総点検に追われている。さらにENS用ゲートウェイのeth.limoは、レジストラEasyDNSがソーシャルエンジニアリングによる乗っ取りの責任を認めた(同社にとって28年ぶりの事例)。コントラクトが安全でも、フロント配信・ドメイン・DNSといったチェーン外のインフラが単一障害点になりうることが改めて示された。

ユーザー視点では、公式サイトがリダイレクトされても気付きにくい。ウォレット接続時にはURL・署名内容の確認を徹底し、大きな操作の前にハードウェアウォレットで最終確認する運用が有効。

BTC現物ETFに週996M$流入、Polymarketは15B$評価で調達協議

米ビットコイン現物ETFへの週間純流入は9億9,600万ドルと1月中旬以来の高水準となり、機関マネーの再流入が確認された。StrategyはBTC保有量でBlackRockのIBITまで約18,000 BTC差に迫っており、企業バランスシート経由のBTC需要も底堅い。野村の調査では機関投資家の65%が暗号資産を分散投資手段とみなすに至ったとされる。並行して、予測市場Polymarketは150億ドル評価で4億ドルの資金調達を協議中と報じられ、Charles SchwabやCitadel Securitiesも予測市場参入を検討。

ETFマネーは価格下落局面での買い支え要因となりやすく、短期的なヘッドラインノイズに対する価格の弾力性を高める。一方で予測市場の制度化は、BTCの「価格予想」そのものが独立した金融商品になっていくことを意味し、情報流通の構造が中長期で変わる可能性がある。

Wrapped XRPがSolanaでローンチ、クロスチェーン流動性の整備進む

XRPがSolana上でWrapped XRPとして稼働を開始し、Solana DeFiでのDEXトレード・レンディング・LST運用の選択肢が広がった。同時期にCircleはネイティブなクロスチェーンUSDC送金を実現する「USDC Bridge」をローンチ。Ethereumからは24時間で5億2,000万ドル以上のステーブルコインが流出するなど、チェーン間の流動性シフトが活発化している。

クロスチェーン化はユーザー利便性を高める一方、ブリッジが新たな攻撃面を増やす。今回のKelp事件が示すように、ブリッジ・ラッピング関連の利用は提供元の監査状況とTVLの時系列を見てから規模を決めたい。