米国の暗号資産・ステーブルコイン規制の経緯

SEC・CFTC・米財務省の規制方針と、トランプ政権下での政策転換、GENIUS法などステーブルコイン・市場構造の立法を時系列・因果で整理する。

サマリー

2022年3月、バイデン政権はデジタル資産の責任ある発展を確保する大統領令14067に署名した。同年5月、テラ/USTの崩壊により市場から4300億ドルが消失し、同年11月にはFTXが破産申請を提出するなど、暗号資産業界に連続的な危機が発生した。これに応じ、米議会は規制強化を模索し、SECは複数の企業を証券法違反で提訴するなど、規制の強化が進んだ。2023年3月、サークルのUSDC準備金が送金保留となるなど、ステーブルコインの信頼性に関する懸念が高まった。2024年にはSECが現物ビットコインETPの上場を承認し、規制の見直しが進んだ。2025年1月、トランプ大統領が就任し、デジタル金融技術のリーダーシップ強化に関する大統領令を発布。同年7月、GENIUS法が成立し、米連邦初の包括的ステーブルコイン法が制定された。2026年には、ステーブルコインの規制に関する議論が継続し、CLARITY法案の採決に向けた動きが進んでいる。

更新: 2026-06-21

直近の動き

直近30日に大きな動きはありません(最新の動き: 2026-05-12)。

時系列

  1. 2022年
  2. バイデン政権→デジタル資産の責任ある発展を確保する大統領令14067に署名

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  3. テラ/UST→USTとLUNAが崩壊し市場から約4300億ドルが消失

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  4. 米上院→ルミス・ジリブランド両議員が超党派包括規制法案RFIA(S.4356)を提出

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  5. FTX→米連邦破産法11条を申請(FTX Japan等130社超が対象)

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  6. 米連邦議会・規制当局→FTX崩壊を受け追加的な規制強化を模索

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  7. サム・バンクマン=フリード→バハマで逮捕(米当局が刑事訴追、SDNYが起訴)

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  8. 2023年
  9. 米SEC(米証券取引委員会)→クラーケンのステーキングサービスを証券法違反と認定

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  10. ヘスター・パース委員→ガイダンス不在のまま執行する姿勢に反対声明

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  11. サークル(Circle)→USDC準備金33億ドルがSVBで送金保留と公表

    market_event2件の報道出典1出典2
  12. 米SEC(米証券取引委員会)→コインベースに証券法違反でWells通知(取引・ステーキング・上場対象)

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  13. 米SEC(米証券取引委員会)→TRON創業者ジャスティン・サンをTRX・BTTの未登録証券で提訴

    lawsuit3件の報道出典1出典2出典3
  14. 米CFTC→バイナンスとCZ氏を米国法の意図的回避・無登録デリバティブ運営で提訴

    lawsuit3件の報道出典1出典2出典3
  15. 米SEC(米証券取引委員会)→バイナンス・バイナンスUS・CZ氏を13件の証券法違反で提訴

    lawsuit2件の報道出典1出典2
  16. 米SEC(米証券取引委員会)→コインベースを無登録の証券取引所・ブローカー・清算機関運営で提訴

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  17. 米地裁(トレス判事)→略式判決でXRPの個人向け取引所プログラム販売は有価証券に該当しないと判断

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  18. Celsius・マシンスキー→破綻したレンダーの元CEOが詐欺で逮捕・起訴される

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  19. 米控訴裁(DC巡回区)→GrayscaleのETF却下を全員一致で無効化、SECを恣意的と判断

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  20. バイナンス(Binance)→米司法省に連邦法違反で有罪を認め43億ドルの和解に合意

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  21. 2024年
  22. 米SEC(米証券取引委員会)→公式Xアカウントが乗っ取られBTC ETF承認の偽投稿

    hack2件の報道出典1出典2
  23. 米SEC(米証券取引委員会)→現物ビットコインETP(ETF)の上場・取引を承認

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  24. 米SEC(米証券取引委員会)→DeFi取引所UniswapにWells通知を送付(執行措置予告)

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  25. 米下院→SEC会計指針SAB121の撤回決議を可決

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  26. 米上院→SAB121撤回決議を60対38で可決(拒否権無効化には不足)

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  27. 米SEC(米証券取引委員会)→イーサリアム現物ETFの19b-4をBlackRock等8銘柄で承認

    listing3件の報道出典1出典2出典3
  28. バイデン大統領→SAB121撤回決議に拒否権を行使

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  29. 米SEC(米証券取引委員会)→ConsensysをMetaMaskステーキング等で未登録証券販売・無登録ブローカーとして提訴

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  30. 暗号資産業界スーパーPAC(Fairshake)→2024年選挙に数千万ドルを投入し政策形成への影響力を強化

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  31. 米破産裁判所(デラウェア州)→FTX再建計画を承認、債権者98%に約119%弁済へ

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  32. トランプ大統領→米大統領選で当選、第47代大統領に

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  33. ゲンスラーSEC委員長→2025年1月20日の退任を発表

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  34. 米SEC(米証券取引委員会)→在任中に暗号資産仲介業者へ多数の法執行を実施

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  35. ゲンスラーSEC委員長→2025年1月20日に退任、功績評価と反発が併存

    team_change出典1
  36. ヘスター・パース委員またはマーク・ウエダ委員→暫定委員長指名の見方が濃厚

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  37. 後任SEC体制→暗号資産の取り締まり終了・規則見直しが予想

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  38. トランプ大統領→ポール・アトキンス氏をSEC次期委員長に指名意向

    team_change3件の報道出典1出典2出典3
  39. 2025年
  40. トランプ大統領→第47代米大統領に就任、初日に多数の大統領令に署名

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  41. ゲンスラーSEC委員長→委員長を退任

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  42. 米SEC(米証券取引委員会)→暗号資産タスクフォースを設立(ウエダ暫定委員長が発表)

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  43. ヘスター・パース委員→タスクフォースを率い包括的規制枠組みを策定へ

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  44. トランプ大統領→デジタル金融技術のリーダーシップ強化に関する大統領令(EO 14178)に署名

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  45. 米SEC(米証券取引委員会)→SAB 122を発行しSAB 121を撤回(カストディ会計指針見直し)

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  46. 米SEC(米証券取引委員会)→コインベース提訴の取り下げで原則合意

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  47. 米SEC(米証券取引委員会)→コインベースへの民事執行訴訟の取り下げを発表

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  48. トランプ大統領→戦略的ビットコイン準備金・米国デジタル資産備蓄設立の大統領令(EO 14233)に署名

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  49. OCC(米通貨監督庁)→解釈書1183を発行し銀行の暗号資産業務を許可と明確化

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  50. 米SEC(米証券取引委員会)→クラーケン・コンセンシス・カンバーランドDRWへの訴訟を取り下げ

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  51. 米上院→ポール・アトキンス氏をSEC委員長に52対44で承認

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  52. 米上院→GENIUS法案のクローチャー投票を66対32で可決し審議前進

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  53. 民主党議員→AML・外国発行体・安全保障の懸念修正を経て支持に転換

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  54. 米下院→市場構造法案CLARITY法案(H.R.3633)を金融サービス委員会が提出

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  55. サークル(Circle)→NY証券取引所にCRCLで上場、IPOで約11億ドル調達

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  56. サークル→NY証券取引所上場初日に168%急騰

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  57. 米下院→CLARITY法案を農業委員会47対6・金融サービス委員会で可決し本会議へ

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  58. DeFi開発者→ブロックチェーン規制確実性法(BRCA)組込で送金事業者扱いを除外

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  59. 米上院→GENIUS法案を68対30の超党派で可決、下院へ送付

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  60. 米下院→GENIUS法を308対122で可決し大統領へ送付

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  61. 米下院→反CBDC監視国家法を219対210で可決

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  62. トランプ大統領→GENIUS法に署名し成立、米連邦初の包括的ステーブルコイン法

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  63. 米SEC・米CFTC→規制ハーモナイゼーション推進の共同声明を公表、9月29日に合同ラウンドテーブル開催を発表

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  64. アトキンスSEC委員長→大半のトークンは証券でなく投資契約は終了し得るとの見解を表明

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  65. 2026年
  66. ムーンペイ→AIエージェントがオンチェーンでステーブルコイン取引を行うことを可能にするインフラを発表した。

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  67. Western Union→Anchorage経由でSolana上にUSDPTステーブルコインをローンチし、グローバル決済ネットワークに統合

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  68. Elizabeth Warren→Clarity Act採決を前に、MetaにステーブルコインPlan(USDC連携等)の全詳細開示を求めた

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  69. CLARITY法案→前進

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  70. 米銀行協会CEO(ニコルズ)→5月14日のClarity法案マークアップを前に、ステーブルコインへの利回り類似報酬が預金流出を招くと警告し議員への働きかけを要求する書簡を送付

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  71. 米国銀行協会(ABA)CEO Rob Nichols→Clarity法案の上院銀行委員会審議前にステーブルコイン報酬規制強化を要求し銀行幹部へ働きかけ

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  72. American Bankers Association CEO→上院マークアップ前にCLARITY法のステーブルコイン利回り条項への反対を呼びかけ

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  73. ブラックロック→トークン化マネーマーケットファンド関連商品2件をSECに申請

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解説

米国の暗号資産・ステーブルコイン規制は、2022年の市場崩壊を契機に執行が強化され、2024年の政権交代を経て、2025年のGENIUS法成立で制度化の段階に入った。ここでは経緯のポイントを整理する(各出来事の日付・出典は時系列、事象どうしのつながりは因果関係グラフを参照)。

なぜ規制が動き出したか

2022年5月のTerra/UST崩壊(約4,300億ドルが消失)と、同年11月のFTX破綻は、暗号資産の投資家保護とステーブルコインの裏付けへの不信を一気に高めた。これを受けてSEC・CFTCは執行を強め、2023年にはコインベース、バイナンス、クラーケンなど主要企業を「未登録の証券・デリバティブ事業」として相次いで提訴した。バイデン政権は2022年3月の大統領令14067で省庁横断の検討を始めていたが、立法は進まず、規制の実態は「執行による規制(regulation by enforcement)」に偏っていた。

司法がSECの強硬姿勢に歯止め

2023年は裁判所がSECの拡大解釈を抑える判断を相次いで示した年だった。

  • リップル訴訟 — 7月、連邦地裁はXRPの取引所を通じた販売は有価証券に当たらないと判断(一部勝訴)
  • グレイスケール勝訴 — 8月、連邦控訴裁がSECによる現物ビットコインETFの却下を「恣意的」として無効化
  • 現物ビットコインETF承認 — 2024年1月、SECは現物ビットコインETPの上場・取引を承認。5月には現物イーサリアムETFも承認された

司法判断とETF承認は、SECの「拒否ありき」の姿勢が通用しないことを示した。

政権交代による方針転換

2024年の大統領選で暗号資産業界はスーパーPAC(Fairshake)を通じて多額を投じ、政策形成への影響力を強めた。トランプ氏の当選後、流れは一変する。

  • ゲンスラーSEC委員長が退任を表明し、暗号資産推進派のポール・アトキンス氏が後任に
  • SECは暗号資産タスクフォース(ヘスター・パース委員主導)を設置
  • コインベース、クラーケン、コンセンシスなど主要訴訟を相次いで取り下げ
  • 銀行の暗号資産カストディを妨げていた会計指針SAB121を撤回(SAB122)
  • 2025年3月、戦略的ビットコイン準備金の創設を命じる大統領令に署名

「執行による規制」から「ルールづくりによる規制」へと軸足が移った。

ステーブルコインの制度化(GENIUS法)

2025年、ステーブルコインを正面から規律する立法が実現した。

  1. GENIUS法 — 6月に上院(68対30)、7月に下院(308対122)を超党派で可決し、7月18日にトランプ大統領が署名して成立。米連邦初の包括的なステーブルコイン法
  2. 決済用ステーブルコインの発行体に、準備資産の裏付け・償還・開示などの要件を課す枠組み
  3. 成立後はOCC・財務省などによる実施規則の整備が進み、銀行や決済事業者の参入が本格化

並行して、暗号資産の証券・コモディティの線引きを定める市場構造法案「CLARITY法」も下院を通過した。

論点と今後

規制の方向性は「明確化と制度化」で一致しつつあるが、論点は残る。市場構造法(証券かコモディティかの管轄整理)の上院での行方、ステーブルコインの裏付け資産・利回り提供の扱い、AML/CFT・制裁順守の実装、戦略的ビットコイン準備金の運用などだ。米国の制度設計は規模が大きいだけに、各国の規制やステーブルコイン市場全体に与える影響も大きい。

因果関係

ニュースから抽出した出来事(「誰が・どうなった」)をノード、「原因 → 結果」の関係を矢印で結んだ因果ネットワークです。 ノードは大きいほど多くの出来事とつながる=影響が大きいことを示し、色は前向き(緑)/後ろ向き(赤)/中立(灰)を表します。ノードをクリックすると、その出来事の詳細・原因/結果のつながり・出典が開きます。 ドラッグやホイールで移動・拡大でき、拡大すると表示範囲のラベルが増えます。下の「主な因果の流れ」は、この図から読み取れる代表的な流れをAIが抜き出したものです。

見方:大きいほど影響大(因果のつながり数)前向き後ろ向き中立/ 矢印 = 原因→結果

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主な因果の流れ

出来事のつながりを生成AIで抽出・推定したものです。精度には限界があり、必ずしも正しいとは限りません。

1

市場の崩壊が規制強化の引き金に

  1. Terra/UST崩壊とFTX破綻
  2. 投資家保護を求める規制圧力の高まり
  3. SEC・CFTCによる主要暗号資産企業への提訴

2022年のTerra/UST崩壊(約4,300億ドル消失)とFTXの破綻は、暗号資産の投資家保護とステーブルコインの裏付けへの不信を一気に高めた。これを受けて米連邦議会・規制当局は規制強化を模索し、SEC・CFTCはコインベースやバイナンスなど主要企業を未登録の証券・デリバティブ事業として相次いで提訴した、という流れ。

2

司法判断がSECの強硬姿勢に歯止め

  1. SECの執行一辺倒の姿勢
  2. リップル一部勝訴・グレイスケール勝訴
  3. 現物ビットコインETFの承認

SECが執行を強める中、2023年7月のリップル訴訟ではXRPの取引所を通じた販売は有価証券に当たらないとの判断が示され、8月にはグレイスケールが現物ビットコインETFの却下を巡りSECに勝訴した。これらの司法判断がSECの拒否姿勢を覆し、2024年1月の現物ビットコインETF承認につながった、という見立て。

3

政権交代がSECの方針を転換

  1. 暗号資産業界の政治的関与の拡大
  2. トランプ政権成立とゲンスラー委員長の退任
  3. 暗号資産タスクフォース設置と主要訴訟の取り下げ

暗号資産業界はスーパーPAC(Fairshake)を通じ2024年選挙に多額を投じ、政策形成への影響力を強めた。トランプ氏の当選後、ゲンスラーSEC委員長は退任し、SECは暗号資産タスクフォースを設置。コインベースをはじめクラーケン・コンセンシス等への訴訟を相次いで取り下げ、執行一辺倒から方針を転換した、という流れ。

4

規制の明確化がステーブルコイン立法を後押し

  1. デジタル資産政策の明確化(大統領令・タスクフォース)
  2. GENIUS法案の上院・下院可決
  3. GENIUS法成立=米連邦初の包括的ステーブルコイン法
  4. 実施規則の整備とステーブルコイン事業の本格化

2025年1月のデジタル金融技術に関する大統領令(EO 14178)以降、規制の方向性が明確化した。ステーブルコイン規制法「GENIUS法」は6月に上院、7月に下院を超党派で可決し、7月18日にトランプ大統領が署名して成立、米連邦初の包括的ステーブルコイン法となった。以後、OCC等による実施規則の整備が進み、ステーブルコイン事業が本格化に向かう、という見立て。

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