テザー(USDT)とは
テザー(USDT)は、Tether社(Tether Limited)が発行する米ドル連動型ステーブルコインで、1USDT=1米ドルの価値を維持するよう設計されている。2014年に発行が始まり、暗号資産業界で最も古く・最も流通量の多いステーブルコインとして、取引所・DeFi・国際送金の事実上の基軸通貨となっている。
価値の安定は「ドル等の準備資産による裏付け」によって担保されている。発行されたUSDTと同等以上の準備資産(米ドル現金・米国短期国債・社債等)をTether社が保有する建付けで、希望者はTether社経由でドルと相互交換できる仕組み。Ethereum・Tron・Solana等、複数のブロックチェーンに同名トークンとして発行されており、特にTRC-20(Tron)チェーン上の流通が大きい。
仕組み・準備金・買い方・税金・USDCとの違いなど詳細は以下のガイド記事にまとめている。
USDTの将来性のポイント
- 取引所のペア通貨として圧倒的なシェアを持ち、流動性ネットワーク効果で代替が難しい
- 米国短期国債を裏付けとすることでTether社自体が高い金利収入を獲得し財務基盤が強化されている
- 新興国・南米などドルへのアクセスが限られる地域での実需が伸びている
- DeFi担保・PayFi・国際決済領域でのユースケース拡大
投資前に知っておきたい注意点
- 価格上昇益を狙う投資対象ではなく、ドル建ての価値保管・決済手段として位置づける必要がある
- Tether社の準備金構成・カウンターパーティーリスクが根本的なリスク要因
- 過去に複数回のデペッグ(一時的に1ドル割れ)事例があり、危機時の流動性リスクが残る
- 各国規制(EUのMiCA、米国の規制案、日本の電子決済手段制度等)の影響を受けやすい
- 日本円→USDT交換時もBTC等の暗号資産同様に課税対象となる可能性があり、税務処理に注意