ラップドビットコイン(WBTC)とは
ラップドビットコイン(Wrapped Bitcoin、WBTC)は、ビットコイン(BTC)1枚を裏付けに1:1で発行される、イーサリアム上のERC-20トークン。BTCそのものはイーサリアムのDeFi(分散型金融)で直接使えないため、BTCをカストディ(保管事業者)に預け、その分だけWBTCを発行することで、BTCの価値をイーサリアムやそのDeFi(レンディング・DEX等)で扱えるようにする。2019年に開始された。
価格は裏付けとなるBTCにほぼ連動する。一方で、発行・償還は保管事業者と加盟マーチャントを介する仕組みのため、発行体・保管体制への信頼が前提となる。2024年には保管体制の変更(BiT Globalとの提携)を巡って懸念が広がり、Coinbaseが同年12月にWBTCの取り扱いを終了するなど、カストディの分散性・中央集権性が論点となった。
価格推移と主要イベント
WBTCの価格はビットコインにほぼ1:1で連動する。下のチャートはBinanceでの取引データに基づくもので、2025年にはBTCの史上最高値圏に連動して一時12.6万ドル台を付け、2026年6月時点ではBTCの調整に合わせて7万ドル前後で推移している。
WBTC価格推移と主要イベント(USD)
WBTCの特徴と注目点
- BTCの価値をイーサリアムのDeFiで活用できる(担保・流動性提供・取引など)
- 価格がBTCに連動するため、値動きはBTCを保有するのに近い
- 大手DeFiプロトコルで広く採用されてきた実績がある
投資前に知っておきたい注意点
- BTCのラップ(預託)トークンであり、発行体・カストディ(保管事業者)への信頼が前提となる
- 保管体制の変更や運用主体を巡る懸念が、価格・流動性に影響しうる(2024年のCoinbase上場廃止など)
- スマートコントラクトやブリッジに固有のリスクがある
- 値動きはBTCに連動するため、BTC自体の価格変動リスクを負う