ネム(XEM)とは
ネム(NEM、XEM)は、2015年3月に「New Economy Movement(新しい経済運動)」として稼働を始めたレイヤー1ブロックチェーンと、その通貨。最大の特徴はProof of Importance(PoI)という独自のコンセンサスにある。これは、単に保有量が多いほど有利になるのではなく、XEMの保有量とネットワークでの取引活動(貢献度)を組み合わせて報酬の権利を決める仕組みで、報酬を得る行為は「ハーベスティング(収穫)」と呼ばれる。
NEMはこのほか、独自トークンを簡単に発行できる「モザイク」、名前空間(ネームスペース)、マルチシグ(複数署名)といった機能を初期から標準で備え、技術的に先進的なプロジェクトとして知られた。約90億XEMはローンチ時に全量発行済みで、新規発行のない固定供給を採る。2021年にはNEM Groupが後継となる新チェーン「Symbol(XYM)」を立ち上げ、XEM保有者はXYMを1:1で受け取れるオプトインが用意された。Symbol稼働後も、XEMのチェーン(NIS1)は並行して稼働している。
なお、2018年1月には国内取引所コインチェックから大量のXEMが不正流出する事件が起きたが、これは取引所側のセキュリティ管理に起因するもので、NEMのブロックチェーン自体の欠陥ではなかった。日本での高い知名度を背景に、XEMは国内取引所で長く取り扱われてきた。
XEMの将来性のポイント
- Proof of Importanceや独自トークン発行(モザイク)など、初期から備える先進機能
- 日本国内での高い知名度と、複数の国内取引所での取扱実績
- 後継チェーンSymbol(XYM)との連続性(XEM保有者への1:1配布)
- 新規発行のない固定供給というシンプルなトークン設計
投資前に知っておきたい注意点
- 開発の主軸が後継のSymbolへ移っており、XEM自体の位置付けが問われる
- 過去の高値からの下落幅が大きく、戻り売り圧力が残りやすい
- 一部の海外取引所では取扱が縮小しており、流動性に影響しうる
- レイヤー1の競争が激しく、機能の先進性が必ずしも採用拡大に直結していない