ライブピア(LPT)とは
ライブピア(Livepeer、LPT)は、イーサリアム上で動く分散型の動画トランスコーディング(変換)ネットワーク。2018年にイーサリアムメインネット上でローンチした。動画配信では、1本の動画を視聴デバイスごとに複数の形式・画質へ変換する「トランスコーディング」という重い処理が必要になる。Livepeerは、この処理を世界中のノード運営者が提供するGPUに分散させることで、AWSなどの中央集権クラウドより安価に行うことを狙う。
ネットワークには、GPUを提供して処理を担う「オーケストレーター」と、自分のLPTをオーケストレーターに委任して報酬を得る「デリゲーター」がいる。LPTはこのステーキングとネットワーク運営に使われ、動画処理の手数料自体はETHなどで支払われる。2024年には、動画のAI処理(生成・解析などの推論)に対応する「AI Subnet」を開始して用途を広げ、AI向けの分散型計算インフラ(DePIN)としての側面を強めている。
価格推移と主要イベント
Binance(USDT建て)には2021年5月に上場し、当初は24ドル前後で取引された。2021年11月の強気相場で月内高値101.8ドルの史上最高値を付け、2024年にはAI関連の物色を背景に27ドル台まで反発した。その後は調整が続き、2026年6月時点では2ドル前後で推移している。
LPT価格推移と主要イベント(USD)
LPTの将来性のポイント
- 分散型の動画・AI処理インフラ(DePIN)という成長期待の高い分野に位置する
- AI動画処理(AI Subnet)への展開による用途拡大
- GPUを共有することで中央集権クラウドより低コストを狙う仕組み
- ステーキングを通じてネットワーク運営に参加できるトークン設計
投資前に知っておきたい注意点
- 2021年高値からの下落幅が大きく、戻り売り圧力が残りやすい
- 発行上限がなく、ステークしない保有者はインフレで希薄化する
- 分散型処理インフラは実需(処理量)の伸びが価格の前提になる
- AI・DePIN分野は競合や技術トレンドの変化が速い