オントロジー(ONT)とは
オントロジー(Ontology、ONT)は、ブロックチェーン企業Onchainが開発したレイヤー1ブロックチェーン。2018年6月30日にメインネットが稼働した。Onchainは、暗号資産NEOの創業者としても知られるDa Hongfei(ダー・ホンフェイ)氏らが立ち上げた企業で、オントロジーは「Web3の信頼レイヤー」を掲げ、デジタルID(分散型アイデンティティ)とデータ連携を主眼に据えている。
技術面の特徴は2トークン制にある。ネットワークの保有・ステーキング・ガバナンスにはONTを使い、手数料(ガス)の支払いには付随トークンのONGを使う。ONTを保有・ステークすることでONGが生成される仕組みで、役割を明確に分けている。コンセンサスにはVBFT(VRF・PoS・BFTを組み合わせた方式)を採用し、後にEVM互換にも対応してイーサリアム系の開発資産を取り込めるようにした。
価格推移と主要イベント
2018年6月のBinance(USDT建て)上場月に月内高値8.6ドル台を付けた後は長期的に水準を切り下げ、2021年5月の強気相場で約3ドルまで反発したものの、2022年の弱気相場で大きく下落した。2026年6月時点では0.05ドル前後で推移している。
ONT価格推移と主要イベント(USD)
ONTの将来性のポイント
- 分散型ID(ONT ID)とデータ連携を軸に「Web3の信頼レイヤー」という独自ポジションを狙う
- ガバナンス用のONTと手数料用のONGを分ける2トークン制で、役割を整理した設計
- EVM互換対応により、イーサリアム系の開発ツールや資産を取り込みやすい
- Onchainが手掛けてきたエンタープライズ・公的領域での実証の蓄積
投資前に知っておきたい注意点
- 2018年・2021年の高値からの下落幅が大きく、戻り売り圧力が残りやすい
- レイヤー1・分散型IDの分野は競合が多く、採用の広がりが読みにくい
- ONTとONGの2トークン制は、初めて触れる人には仕組みが分かりにくい
- デジタルID領域は規制や標準化の動向に左右されやすい