クアンタム(QTUM)とは
クアンタム(Qtum)は、ビットコインのUTXOモデルとイーサリアムの仮想マシン(EVM)を、両者をつなぐ「アカウント抽象化レイヤー(AAL)」で組み合わせたスマートコントラクト基盤。Patrick Dai氏らが立ち上げ、シンガポールのQtum Foundationが運営し、2017年9月にメインネットが稼働した。
ビットコイン由来の堅牢なUTXO設計を保ちながらEVM互換のスマートコントラクトを動かせる点が特徴で、コンセンサスにはProof of Stake(PoS)を採用しステーキングに対応する。また「分散型ガバナンスプロトコル(DGP)」により、ブロックサイズやガスといった一部のネットワーク設定を、ハードフォークなしにオンチェーン投票で変更できる仕組みを持つ。発行上限は約1億782万QTUMで、ブロック報酬による緩やかな発行が続く。
価格推移と主要イベント
2018年3月のBinance(USDT建て)上場時は14ドル前後で取引が始まり、2021年5月の上昇相場では月内高値で約36ドルまで上昇した。その後は弱気相場で調整し、2024年3月に一時6ドル台まで戻したものの、2026年6月時点では0.7ドル前後で推移している。
QTUM価格推移と主要イベント(USD)
QTUMの将来性のポイント
- ビットコインのUTXOとEVMを組み合わせたハイブリッド設計で、両者の特性を活かせる
- DGPによりハードフォークなしでネットワーク設定を変更できる柔軟性を持つ
- PoSベースでステーキングに対応している
- イーサリアム互換のため、既存の開発資産を流用しやすい
投資前に知っておきたい注意点
- 2018年・2021年の高値から大きく下落しており、戻り売り圧力が残りやすい
- DeFi・NFTなどのエコシステム活動が、他のレイヤー1と比べて限定的との指摘がある
- 多数のスマートコントラクト基盤と競合している
- 開発や話題のペースが緩やかな時期が続いており、注目度の回復が課題となる