アスター(ASTR)とは
アスター(Astar Network)は、日本発のパブリックブロックチェーン。渡辺創太氏が立ち上げたStake Technologiesが開発し、Polkadot(ポルカドット)のパラチェーンの一つとして2022年初頭にメインネットを稼働させた。EVM(イーサリアム互換)とWASMの両方のスマートコントラクトに対応し、開発者は用途に応じて開発環境を選べる。
特徴は、ネットワークに貢献したdApp(分散型アプリ)へ報酬を分配する「dApp Staking」という独自の仕組み。2023年にはPolygon Labsと提携してイーサリアムL2「Astar zkEVM」を立ち上げたが、その後2025年にかけては、ソニーグループとStartale Labsの合弁が開発するイーサリアムL2「Soneium(ソニューム)」へエコシステムの軸足を移す「Astar Evolution」を進めている。ASTRはガス代・ステーキング・ガバナンスに使われる。発行モデルは2026年3月の「Tokenomics 3.0」で見直され、発行量が逓減しながら約100億ASTRに収束する上限モデル(年率上限5.5%・ガス代の80%バーン)へ移行した。
価格推移と主要イベント
2022年2月のBinance上場時は0.13ドル前後で、2024年初には市場の回復を受けて0.20ドル前後まで反発した。その後は長い下落基調が続き、Soneiumへの移行を進める中で水準を切り下げ、2026年6月時点では0.005ドル前後で推移している。
ASTR価格推移と主要イベント(USD)
ASTRの将来性のポイント
- 日本発のレイヤー1として国内での知名度・コミュニティ基盤がある
- ソニー系のイーサリアムL2「Soneium」との連携を軸にした「Astar Evolution」が進行中
- EVM・WASM両対応で、開発者が参入しやすい設計
- dApp Stakingを通じてエコシステムの育成を促す仕組みを持つ
投資前に知っておきたい注意点
- 上場来の高値から大きく下落しており、戻り売り圧力が残りやすい
- zkEVMの整理やSoneium移行など構成変更が続き、ロードマップの実行状況を確認する必要がある
- レイヤー1・レイヤー2の競争が激しく、利用の広がりが評価を左右する
- 2026年3月のTokenomics 3.0で約100億ASTRへ収束する上限モデルへ移行したが、当面は新規発行が続くため、需要が供給増を上回る必要がある