NFTとは|オワコンと言われる現状・買い方・楽天NFT・OpenSea OS2を完全解説【2026年最新】

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NFT はもう終わったのか、それとも今でも使い道があるのか——数年前の熱狂を覚えている人ほど、ブームが去った後に何が残っているのか判断に迷うところです。投機対象としての NFT は 2022 年のピークから大きく縮小した一方、チケット・会員権・ゲーム内資産といった実用用途では現在も機能しています。市場の数字と主要マーケットの動きを踏まえれば、「今あえて触れるべきか」は雰囲気ではなく事実で判断できます。

この記事では、ピーク(2022年)と比べた市場規模の推移、取引所→ウォレット→マーケットの買い方手順、OpenSea・Magic Eden・楽天 NFT など主要サービスの現状、作り方・税金・リスクまでを 2026 年 5 月時点のデータで整理します。「今あえて触れるなら、どの用途か」を見極めるための材料を一通りそろえました。

NFT とは|固有性をブロックチェーンで証明するトークン

NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)とは、Ethereum などのブロックチェーン上で「ひとつしかない」ことを証明できるデジタルトークンです。所有履歴・取引履歴は誰でも検証可能な形でチェーンに記録され、デジタルデータに「公的な台帳に裏付けされた所有権」を与える点が、従来のデジタルコピー文化との最大の違いです。

まずは本記事で頻出する用語を整理します。

用語解説
  • ERC-721Ethereum Request for Comments 721

    Ethereum 上で 1 トークン = 1 個の完全な非代替性 NFT を発行する標準規格。CryptoPunks・BAYC など主要 PFP コレクションに広く採用。

  • ERC-1155Multi Token Standard

    1 つのスマートコントラクトで複数種類のトークン(NFT と FT の混在)を効率的に扱える規格。ゲーム内アイテム・チケットに多用。

  • Mintミント

    ブロックチェーン上に新しい NFT を発行する作業。Mint 時にガス代(手数料)が発生する。

  • ガス代Gas Fee

    Ethereum 等のネットワーク利用手数料。Ethereum メインネットでは数百〜数千円、L2(Polygon・Base 等)では数円〜数十円が目安。

  • floor priceフロア価格

    あるコレクションで「最安で売られている NFT」の価格。コレクション全体の人気度の代表指標として使われる。

代替性(Fungible)と非代替性(Non-Fungible)の違い

ビットコインや ETH のような通常のトークンは「代替性」があり、自分の 1 BTC と他人の 1 BTC は完全に同じ価値・機能を持ちます。一方、NFT は 1 つひとつのトークンに固有の ID とメタデータが紐づいており、相互に交換できないのが特徴です。アート作品の原画と複製の関係に近く、「所有しているのは誰か」を全世界の参加者が同じ台帳で確認できる点に新規性があります。

NFT の主な用途(2026 年時点)

  • アート・PFP: CryptoPunks・Bored Ape Yacht Club・Pudgy Penguins・Azuki 等
  • ゲーム内資産: Axie Infinity・Gods Unchained・Sorare・Illuvium 等
  • 会員権・コミュニティアクセス: 特定 NFT 保有者だけが入れる Discord・イベント
  • ドメイン: ENS(Ethereum Name Service)— Web3 のアカウント識別子
  • チケット: 楽天「みんなのチケット」、海外スポーツ・音楽イベント
  • 実物アセットの所有権証明: 不動産・ブランド品・トレーディングカード(実証実験段階)

「NFT = 高額アート投機」という 2021-2022 年のイメージが強く残っていますが、用途は 「投機ジャンル」と「実用ジャンル」に二極化しているのが 2026 年の現実です。

NFT は『オワコン』なのか|2024-2026 年の市場現状

「NFT はオワコン」と語られるのは、2021-2022 年の投機ブームを基準にしたときの評価です。その尺度で見れば、月間取引高も主要コレクションの価格もピークから大きく縮小しており、投機対象としての過熱はすでに過ぎ去っています。一方で、ゲーム内アイテムやチケットなどの実用ジャンルでは引き続き使われており、市場は「投機」と「実用」に二極化したと見るのが実態に近いです。具体的な数字を順に見ていきます。

Ethereum NFT 月間取引高の推移

時期月間取引高(業界推計)ピーク比
2022 年ピーク約 $3.5B(35 億ドル)100%
2024 年トラフ約 $480M(4.8 億ドル)約 14%(86% 減)
2026 年(5 月時点)約 $720M(7.2 億ドル)約 21%(79% 減)

(出典: CleanSky「The NFT Market in 2026: Post-Mortem of a Bubble」等の業界分析。CryptoSlam 等の集計と数字に差があるため、概算レンジとして読むのが安全)

ピーク時の 2022 年は 1 ヶ月で 35 億ドル規模の取引が Ethereum NFT 市場で動いていたと推計されます。それが 2024 年には 5 億ドル前後まで縮小し、2026 年現在は 7 億ドル前後で「下げ止まりはしたが、ピーク水準には程遠い」という状態です。1 日あたりに換算すると、ピーク時 1.2 億ドル/日 → 現在 2,400 万ドル/日と 20% 水準にとどまります。集計ソース・対象チェーン・Wash Trading 除外の有無で数字が振れるため、絶対値より「桁感」と「方向」を押さえてください。

代表的な NFT コレクションの floor 推移(Bored Ape Yacht Club)

時期floor priceピーク比
2022 年 4 月(ATH)128 ETH100%
2024 年(トラフ)10〜11 ETH約 8〜9%(91% 減)
2026 年 2 月時点約 7 ETH約 5%(約 95% 減)

(出典: The Block「Bored Apes' floor price hits lowest point since 2021」、CoinGecko Bored Ape Yacht Club ページ、nftpricefloor.com)

NFT ブームの象徴だった BAYC は 2022 年 4 月に floor 128 ETH(当時のドル換算で約 4,000 万円)を付けた後、2024 年に 10〜11 ETH まで沈み、ピークから 91% 下落しました。2026 年 2 月時点でも CoinGecko で約 7 ETH 前後と、ピーク比 約 95% 減の水準で低迷が続いています。CryptoPunks・Azuki・Doodles など他の主要 PFP もおおむね 70〜90% 下落しており、「PFP に投資して値上がり益を狙う」アプローチは 2024 年に構造的に終わったと言える状況です。

NFT のアクティブウォレット数とプロジェクト淘汰

NFT を取引するアクティブウォレット数も、2022 年ピークの約 120 万から 2026 年現在は約 50.5 万(42% 水準)まで減りました。さらに、2022 年のブーム期に立ち上がった NFT プロジェクトの 約 94% は流動性消失や運営停止により事実上消滅しているとも報告されており、市場全体が「ブーム期の残骸」を整理する局面にあります。

NFT 市場の二極化の構図

崩壊した側と残存している側を整理すると、次のように分かれます。

区分代表例現状
投機型 PFP(崩壊)無名コレクション・ブーム期に乱立した PFP過半が価格・流動性ゼロ近傍
ブランド化に成功した PFPPudgy Penguins・Azuki縮小幅は大きいが市場で取引継続
ゲーム NFTAxie Infinity・Gods Unchained・Sorare・Illuvium投機ピークは過ぎたが利用は継続
ドメイン NFTENS(Ethereum Name Service)Web3 アカウント識別子として実用
チケット NFT楽天「みんなのチケット」国内で実装フェーズへ
実物アセット連動RWA(Real World Assets)実証実験段階

なぜ NFT は「オワコン」と言われるのか

数字以外の構造要因も整理しておきます。

  1. 取引高 79% 減: 投機マネーの撤退で出口流動性が失われた
  2. 代表 PFP の 90%超下落: 「ブルーチップなら下がらない」という前提が崩れた
  3. ロイヤリティの事実上の撤廃: OpenSea が 2023 年 8 月に Operator Filter を sunset(既存コレクションの猶予期間は 2024-02-29 まで)し、Blur を中心としたロイヤリティ任意化が定着。クリエイターへの還元が機能しなくなった
  4. Wash Trading の露呈: 自己売買による取引高水増し(一時 NFT 取引高の過半とも報じられた)が広く知られるようになった
  5. メタバース熱の沈静化: Decentraland は 2022 年 10 月に「DAU 38 名」と DappRadar に集計され、その後も低調(公式 DAO 側からは集計方法への反論あり)
  6. 出口流動性の不足: 売り手だけが残り、買い手がつかないコレクションが大半に

ここまでが「オワコン」と言われる側の事実です。一方で、用途次第では NFT 技術自体は引き続き機能している点も後述します。

NFT 売買に使う ETH を国内取引所で購入(口座開設の流れは公式参照)

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NFT の買い方|取引所→ETH→ウォレット→マーケットの 4 ステップ

NFT 購入の基本フローは、2026 年現在もブーム期と大きく変わっていません。「国内取引所で ETH を買う → ウォレットに送る → マーケットで購入する」の 4 ステップが標準的な流れです。

ステップ 1: 国内取引所で ETH を購入

NFT 購入の通貨は基本的に ETH(Ethereum)または SOL(Solana)です。日本居住者にとって最も安全な購入経路は、金融庁登録済みの国内取引所で日本円から ETH を購入する方法です。Coincheck・GMOコイン・bitbank などはいずれも口座開設無料・最低数百円から購入できます。購入額に決まりはなく、少額から試すこともできます。

ステップ 2: Web3 ウォレットを作成

NFT を保管・売買するには、取引所とは別の自分専用のウォレットが必要です。

  • MetaMask: Ethereum・Polygon・Base・Arbitrum など EVM チェーン用、シェア最大
  • Phantom: Solana 用の主要ウォレット
  • Rabby Wallet: MetaMask の代替として人気上昇中(取引前に内容を可視化)

ウォレット作成時に表示される シードフレーズ(12〜24 単語)は紙に書いて金庫等に物理保管し、絶対に他人に教えない・スクリーンショットを取らない・クラウドに保存しないことが鉄則です。シードフレーズが流出した時点で、ウォレット内の全資産が盗まれます。

ステップ 3: 取引所からウォレットへ ETH を送金

国内取引所のウォレット出金画面で MetaMask 等のアドレスを指定し、ETH を送金します。ポイントは 3 つです。

  1. アドレスは必ずコピー&ペーストで入力(手入力は禁止)
  2. 少額テスト送金を最初に行う(0.001 ETH 程度)
  3. ガス代分の ETH を別途確保(NFT 購入には商品代+ガス代+α が必要)

送金所要時間は通常 5〜30 分程度です。

ステップ 4: マーケットプレイスで購入

OpenSea・Magic Eden などのマーケットプレイスにアクセスし、ウォレットを接続して欲しい NFT を選択 → Buy → ガス代承認 → 完了、の流れです。本記事ではフロー解説に留めますが、MetaMask の作成・送金・スワップなどウォレット側の詳細操作は別記事にまとめています。ウォレット周りでつまずいたら参照してください。

NFT 購入時のガス代の目安

ネットワークガス代目安主な用途
Ethereum メインネット数百〜数千円(混雑時 1 万円超)ブルーチップ NFT・歴史的コレクション
Polygon数円〜数十円コレクタブル・ゲーム NFT
Base数円〜数十円新興プロジェクト・mint 中心
Arbitrum One数十円〜数百円DeFi・NFT 兼用
Solana1 円未満Magic Eden・Solana 系コレクション

主要 NFT マーケットプレイス|OpenSea OS2・Magic Eden・Blur

2026 年 5 月時点で押さえておくべきマーケットプレイスは 3 つです。それぞれの位置付けと最新動向を整理します。

OpenSea OS2(最大手・全方位)

OpenSea は世界最大手の NFT マーケットプレイスで、2025 年 2 月に「OS2」へ大型リブランドを実施し、5 月にベータを出てデフォルト体験となりました。主な変更点と最新の手数料体系は以下の通りです。

  • 対応チェーン: 19 チェーンへ拡大(Ethereum・Polygon・Base・Arbitrum・Optimism・Solana 等)
  • ERC-20 トークン取引対応: NFT に加えてミーム・ガバナンストークンも取引可能に
  • マーケットプレイス手数料: 当初 2.5% → 0.5% へ引下げ(OS2 ローンチ時)。その後 2025-09-15 に 0.5% → 1.0% へ引上げ(SEA トークン報酬プール原資のため、公式 docs で確認)
  • トークンスワップ手数料: 0.85%(公式ヘルプ記載、撤廃ではない)
  • SEA トークン: 2025 年 10 月にローンチ済み(airdrop 含む報酬配布)

リブランド後、OpenSea の取引高の大半が ERC-20 トークン(fungible)にシフトしており、純粋な NFT マーケットというより「マルチアセット取引所」へ性格が変わりつつあります。とはいえ NFT 取引高でもブルーチップ・新規 mint の主要拠点であることに変わりなく、日本ユーザーが最初に触れるマーケットとしても使われています。

Magic Eden(Solana 集中)

Magic Eden は元々 Solana 最大手の NFT マーケットでしたが、2024-2025 年にかけて Bitcoin Ordinals/Runes・EVM チェーンへ拡大していました。しかし、2026 年 3 月 9 日に Bitcoin・EVM 取扱を終了し、Solana に集中する戦略転換を発表しました。

  • 撤退対象: Bitcoin Ordinals、Bitcoin Runes、Ethereum・Polygon・Base 等の EVM NFT
  • 撤退理由: 運用コストの 80% が売上の 20% しか生まない事業に費やされていた/Solana が常時 85% 超のシェアを占めていた
  • マルチチェーン Magic Eden Wallet: 2026 年 4 月 1 日にストア配布・新規サポート終了、5 月 1 日に完全シャットダウン(公式ヘルプ確認)
  • 新規事業: 2026 年 1 月から「Dicey」(暗号通貨カジノ・スポーツブック)を開始、2 ヶ月で約 200 ユーザーが $15M 超を賭けるなど、エンタメ事業に主軸転換中

つまり Solana NFT を売買するなら Magic Eden、Bitcoin/Ethereum NFT は OpenSea へという棲み分けが明確になっています。

Blur(プロトレーダー向け Ethereum)

Blur は Ethereum 中心、プロトレーダー向けに最適化されたマーケットプレイスで、バルク注文・ゼロ手数料・ロイヤリティ任意化を武器にヘビートレーダーから支持されてきました。BLUR トークンの airdrop 報酬モデルで急速にシェアを伸ばしましたが、報酬を狙ったウォッシュトレードや短期売買中心の構造は批判もあります。一般ユーザーが入門で使うインターフェースではないため、初心者は OpenSea からで十分です。

縮小・撤退が進む NFT マーケット

  • LooksRare: 2022 年 1 月のローンチ時に OpenSea ユーザーへ LOOKS トークンを配布する vampire attack で話題を呼んだが、2024 年以降は取引高が大幅縮小
  • X2Y2: 同様に縮小、メインの活動はほぼ停止
  • Rarible: クリエイター中心の独自ポジションを取るが、規模は限定的

国内 NFT サービスの現状|楽天 NFT は『みんなのチケット』へ刷新

国内 NFT サービスは、2024-2025 年にかけて事業転換と縮小が同時進行しました。検索ボリュームが大きい「楽天 NFT」周辺の現状から整理します。

楽天 NFT → みんなのチケット(2025 年 9 月 30 日刷新)

楽天グループは 2025 年 9 月 30 日に、ユーザー向け NFT マーケットプレイス「Rakuten NFT」を、ブロックチェーン技術を活用したチケットリセールプラットフォーム「みんなのチケット」へ刷新しました(楽天グループ公式リリース)。

  • 新サービスの主目的: NFT チケットによるチケット転売(1 次販売〜2 次流通まで一気通貫)
  • 既導入: 楽天イーグルス、ヴィッセル神戸の公式チケットリセール(2025 年 8 月 14 日発表)
  • 既存 Rakuten NFT で購入した NFT: 「みんなのチケット」内の「個人間マーケットプレイス」で引き続き出品・売却可能(公式 FAQ で確認)

つまり、「楽天 NFT は終了したか?」という問いへの正確な答えは「汎用 NFT マーケットとしては終了し、チケット特化サービスへ刷新された」です。既存ユーザーの NFT 資産が消えるわけではなく、出品の場が「個人間マーケットプレイス」に集約された形になります。

刷新の背景には、ユーザー向け汎用 NFT 市場の縮小と、楽天本体が強みを持つチケット流通(楽天チケット)との統合効果があると見られます。プロ野球(楽天イーグルス)・J リーグ(ヴィッセル神戸)といった楽天傘下のスポーツ事業との連携が成立する点で、汎用 PFP マーケットよりも事業として持続可能性が高い設計です。

LINE NFT(旧 LINE Blockchain)

LINE Xenesis 系で運営継続中。LINE 経済圏(日本国内 MAU 約 9,800 万人、2025-03-31 時点・LY Corporation 開示)と連携した低ガス代モデルが特徴ですが、取引高は依然マイナー水準にとどまっています。2024-2025 年にかけて公式情報のアップデートも限定的で、動向は注視が必要です。

SBI 系(HABET・SBINFT)

SBI ホールディングス傘下のサービスとして HABET、SBINFT などを展開。国内ライセンス対応と IP コラボ重視で、スポーツ・アニメ系のキャンペーン NFT が中心です。

メルカリ・メルコインの NFT 動向

2024 年に暗号資産取引(BTC/ETH)を一般化したメルコインですが、NFT 取扱は段階的検討段階で、2026 年 5 月時点で本格的な NFT マーケット化は実現していません。メルカリ本体のフリマ機能と暗号資産・NFT を組み合わせる構想が公開されているものの、実装フェーズには至っていない状況です。

なぜ国内汎用 NFT マーケットは伸びにくいのか

3 つの構造要因があります。

  1. 税制: NFT 売買益が雑所得(暗号資産扱い)として総合課税され、最大税率は住民税込みで 55% 超。出口で重い税負担が発生する
  2. 規制の解釈幅: 国税庁・金融庁ガイダンスの細かい運用が定まりきっておらず、事業者にとって新規サービスを設計しづらい
  3. 需要の細さ: 投機需要の減退で、海外と異なり国内独自の汎用マーケットを成立させるユーザー基盤が薄い

これらが揃った結果、国内サービスは 「実用ユースケース(チケット・スポーツ)に特化」する方向に再編されているのが現状です。

NFT の作り方(Mint)|ガス代と手順の基本

「自分で NFT を作って売ってみたい」というユーザー向けに、Mint の基本を整理します。

自作 NFT 出品の基本手順(OpenSea 想定)

  1. デジタルファイル(画像・動画・音声・3D モデルなど)を準備
  2. ウォレット(MetaMask)を OpenSea に接続
  3. 「Create」からコレクションを作成し、メタデータ入力(名前・説明・属性・ロイヤリティ%)
  4. Mint(実際にチェーンに書き込む)または Lazy Mint
  5. 出品(売却価格設定 / オークション形式)

Lazy Mint(遅延ミント)

OpenSea などの主要マーケットでは「Lazy Mint」機能が利用可能です。出品時にはチェーンに書き込まず、買い手が購入した瞬間に Mint されるため、出品者はガス代ゼロで出品可能です(買い手側が Mint 分のガス代を負担)。在庫リスクなく多数のコレクションを試せる仕組みです。

Mint のコスト最小化のコツ

  • L2 を活用: Polygon・Base などで Mint すれば数円〜数十円。OpenSea も対応
  • ガス代の安い時間帯: Ethereum メインネットを使う場合、UTC 時間帯の早朝など混雑が少ない時間を狙う
  • コレクションを大きく作りすぎない: 売れない在庫はメンテナンスコスト

NFT 制作の著作権と二次創作の注意

自分が著作権を保有する素材のみ Mint してください。他人のイラスト・写真・キャラクターを許諾なく Mint すれば著作権侵害になります。AI 生成画像も学習データの権利問題でグレーゾーンが多く、商用利用ガイドラインを各 AI サービスごとに確認する必要があります。

NFT は「作れる」と「売れる」が別問題

Mint しても 買い手が付かないコレクションが大半です。NFT 販売で実際に収益を上げるには、X・Discord などでコミュニティを育成し、ロードマップ・ユーティリティ(保有特典)を継続的に発信する必要があります。「とりあえず作ってみる」程度なら学習目的としては成立しますが、「副業として稼ぐ」という前提では収益化のハードルが高いのが実情です。

メタバース NFT(The Sandbox・Decentraland)の現状

2021-2022 年のブーム期に話題を集めた「メタバース LAND NFT」は、2024-2026 年にかけて投機熱が大きく後退しました。

The Sandbox(SAND・LAND)

ピーク時は LAND 1 区画で数 ETH の価格がついていたものの、2026 年 5 月時点では floor が 0.05〜0.2 ETH 帯まで下落しました(OpenSea / CoinGecko、観測タイミングで振れあり)。ゲーム本体の運営は継続しており、IP コラボ(アタリ・ウォーキングデッド・スヌープドッグなど)も継続中ですが、「土地への投機需要」は明確に冷めています。

Decentraland(MANA・LAND)

DAO 型メタバースで、独自の経済圏を持ちます。2022 年 10 月に DappRadar が「DAU 38 名」と集計したことが大きく報じられ、メタバースブームの実態への疑念が広がりました(Decentraland DAO 側からは「集計方法が不正確」との反論あり)。事実としては 「投機ピーク時と比較して大幅に低下」した利用水準であり、2026 年現在も低調が続いています。

Otherside(Yuga Labs)

BAYC 運営の Yuga Labs によるメタバース。2022 年 4 月の Otherdeed 大規模 Mint でガス代高騰騒動を引き起こし、ベータイベントは継続実施されたものの、定常的な利用は限定的です。

ゲーム NFT は別軸で評価する

「メタバース NFT」と「ゲーム NFT」は別の文脈で評価する必要があります。Axie Infinity・Gods Unchained・Sorare・Illuvium などのゲーム NFT は、ピークに比べれば縮小したものの、ユーザー基盤と運営が継続しており、引き続き機能しているジャンルです。LAND への投機ではなく、実際にプレイするゲーム体験の延長としての NFT には、引き続き使い道があります。

NFT のリスクと注意点|詐欺・流動性・ロイヤリティ問題

NFT を購入・保有する上で押さえるべきリスクは、価格変動だけではありません。

NFT 詐欺の主要なパターン

  1. フィッシング(最頻発): Discord・X DM で「無料 Mint」「公式エアドロップ」を装ったリンクを送り、偽サイトでウォレット接続させてトークン抜き取り。2024-2025 年の Web3 詐欺被害でフィッシングが上位被害類型と各種セキュリティレポート(CertiK・Chainalysis 等)で報告されている
  2. 偽コレクション: 本物そっくりの偽 OpenSea ページや偽 mint サイトで、見た目だけ似せた NFT を販売
  3. シードフレーズ要求: 「ウォレットの不具合を直す」「同期する」と称してシードフレーズ・秘密鍵を聞き出す。正規運営は絶対にシードフレーズを要求しない
  4. ラグプル: Mint 後に運営が SNS を削除、資金を持ち逃げ
  5. 偽サポート: Discord で「サポート担当」を装い、DM で問題解決と称してウォレット情報を聞き出す

OpenSea 認証マーク(青チェック)の確認

公式コレクションには青いチェックマークが付与されます。BAYC・CryptoPunks・Pudgy Penguins などのブルーチップを買う際は、必ず認証マークと公式 URL(コントラクトアドレス)を確認してから購入してください。

NFT の流動性リスク

NFT は「買えても売れない」リスクが極めて高いアセットです。ピーク時に流動性があったコレクションでも、人気が落ちれば売却に数週間〜数ヶ月かかる、または下値で売り抜けるしかなくなる、という事態が頻繁に発生します。投資目的で購入する場合は、出口戦略(いつ・誰に・いくらで売るか)を最初に明確にしてから入るのが鉄則です。

NFT のロイヤリティ問題

OpenSea が 2023 年 8 月に Operator Filter(ロイヤリティ強制)を sunset し、既存コレクションは 2024-02-29 までの猶予を経て、クリエイターロイヤリティは事実上任意化されました。Blur など低手数料マーケットでは買い手が支払いを拒否でき、結果としてクリエイターへの還元はほとんど機能していません。「保有することでクリエイターを応援できる」という 2021-2022 年のナラティブは、現在の市場構造では成立しにくくなっています。

NFT と税金|雑所得・必要経費・売却時の課税

国税庁ガイダンスにより、NFT の売買益は 原則として雑所得(暗号資産と同様の扱いが基本)として総合課税の対象になります。

NFT に対する国税庁の取り扱い

国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱い及び計算書について」では、暗号資産の売買・交換・使用に関する所得計算ルールが整理されています。NFT の売買は、対価として ETH 等の暗号資産が動く取引であるため、暗号資産取引と同様の所得計算が基本となります。

NFT の課税タイミング

ETH で NFT を購入する場合、「ETH を NFT と交換した時点で、ETH の売却利益が確定」します。

例: 1 ETH = 30 万円で取得した ETH を、1 ETH = 50 万円のときに NFT 購入に使った場合、差額 20 万円が雑所得に算入される。

その後 NFT を売却して ETH を受け取った場合、「NFT の売却額(ETH の時価円換算)− NFT の取得価額」が新たに雑所得に加算されます。NFT 売買は「ETH の損益確定」と「NFT の損益確定」が二重に発生するイベントである点に注意が必要です。

NFT 取引で必要経費に計上できるもの

  • 取得時の購入価額
  • Mint 時のガス代
  • マーケットプレイス手数料
  • 取引のために発生した送金手数料

これらを記録するため、取引履歴のエクスポートと保管が重要になります。

NFT 取引の確定申告

給与所得者は雑所得の合計が 20 万円を超えた場合、確定申告が必要です。NFT 売買は取引数が多くなりがちなので、Cryptact や Gtax などの暗号資産損益計算ツールを併用するのが現実的です。NFT 以外も含めた暗号資産の税務全体は、別記事で詳述しています。

それでも NFT を始めたい人へ|2026 年の現実的な選択肢

ここまで読んでも「NFT 技術自体に興味があるので、何かしら触れてみたい」という方向けに、2026 年時点で現実的なエントリーポイントを整理します。

NFT が向いているユースケース

  1. ENS(Ethereum Name Service)ドメイン: 自分の Ethereum アドレスに人間が読める名前(例: yourname.eth)を紐づける NFT。Web3 アイデンティティとして実用性が高く、年額数千円から取得可能
  2. ゲーム内資産: Axie Infinity・Gods Unchained・Sorare などのゲームをプレイしながら、ゲーム体験の一部として NFT を保有
  3. 会員権・コミュニティアクセス: Pudgy Penguins などブランド化に成功した PFP を保有してコミュニティ・特典に参加。ただし価格変動リスクは前提
  4. チケット: みんなのチケット(楽天)等、実用 NFT チケットを必要なときだけ購入・利用
  5. 少額(数千円〜1 万円): 「投機」ではなく「体験」として、小さな金額でマーケットプレイスの仕組みを学ぶ

避けたい NFT の関わり方

  • 「次に来る PFP」として未知のコレクションを Mint で大金投下
  • 海外メタバース LAND の投機購入
  • 「日利保証」を謳う NFT 投資ファンド・自動売買ボット(詐欺の可能性大)
  • インフルエンサーの煽りによる FOMO 購入

「NFT が再びブームになるか」を予測するより、ETH などのコア銘柄を国内取引所で持ち、その一部を実用 NFT に振り分ける——という、損失耐性の高い入り方もあります。

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関連記事で全体像を補強する

NFT 単独ではなく、暗号資産投資全体の中で位置づけて考えることをおすすめします。

まとめ|NFT は「ブームの終わり」ではなく「実用フェーズへの移行」

NFT は 2021-2022 年に投機ブームを起こしましたが、その後の数年で市場は大きく縮みました。Ethereum NFT の月間取引高は 2024 年トラフでピーク比約 86% 減(業界推計)、Bored Ape の floor は ATH 128 ETH から 2026 年 2 月時点で 7 ETH 前後(約 95% 減、CoinGecko)まで下げています。楽天 NFT のチケット特化への刷新や Magic Eden の Bitcoin/EVM 撤退も重なり、投機対象としての過熱は過ぎ去ったと言えます。

一方で、OpenSea は 2025 年 2 月に OS2 へリブランド、9 月 15 日に手数料を 1.0% へ引上げて SEA トークン報酬プールを準備し、10 月に SEA トークンを実際にローンチするなど、マーケット側もリブートを進めています。ゲーム内資産・会員権・ENS ドメイン・実用チケットといったジャンルでは引き続き NFT 技術が機能しており、用途を絞れば現在も価値が残っています。

「NFT で一発当てる」のではなく、ETH などのコア銘柄を国内取引所で保有しつつ、用途のはっきりした NFT に少額だけ触れる——投機ブームが去った市場では、こうした関わり方のほうが損失を抑えやすくなります。過熱が引いた後こそ、技術の本来の使われ方が見えてきます。

免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の暗号資産・NFT・サービスへの投資を勧誘するものではありません。NFT の価格・市場動向・税制は変動し、サービス内容も変更されます。実際に売買・申告される際は、各事業者の最新情報および税務署・税理士への確認をお願いします。本記事の情報を利用したことにより生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。

参考文献

  • Ethereum.org「ERC-721 Non-Fungible Token Standard」 — NFT の代表規格
  • Ethereum.org「ERC-1155 Multi Token Standard」 — マルチトークン規格
  • 楽天グループ プレスリリース 2025-09-30 — Rakuten NFT を「みんなのチケット」へ刷新
  • 楽天グループ プレスリリース 2025-08-14 — 楽天イーグルス・ヴィッセル神戸の NFT チケット導入
  • みんなのチケット 公式サイト — 国内 NFT チケットリセール
  • みんなのチケット ヘルプ(既存 NFT の取扱) — Rakuten NFT 既存資産の出品継続可否
  • OpenSea Blog「Introducing OS2」 — 2025-02 リブランドとローンチ時の手数料引下げ
  • OpenSea Docs「OpenSea Fee Update」 — 2025-09-15 売買手数料 0.5% → 1.0% 引上げ
  • OpenSea Help「What fees do I pay on OpenSea?」 — 売買 1%・スワップ 0.85% の現行手数料
  • crypto.news「Magic Eden exits Bitcoin and EVM trading」 — 2026-03-09 撤退の経緯
  • CryptoTimes「Magic Eden NFT Marketplace Shuts Bitcoin & EVM, Focuses on Solana」 — 同社の戦略転換
  • The Block「Bored Apes' floor price hits lowest point since 2021」 — BAYC 91% 下落の報道
  • CleanSky「The NFT Market in 2026: Post-Mortem of a Bubble」 — 2022-2026 年市場縮小データ
  • nftpricefloor.com — Bored Ape Yacht Club — リアルタイム floor チャート
  • CoinGecko — Bored Ape Yacht Club — floor / volume データ
  • 国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱い及び計算書について」 — NFT 売買の所得区分・必要経費の取扱い
  • Coincheck「NFT とは」 — 国内取引所視点の概念解説
  • bitFlyer 用語集「NFT」 — 用語整理
  • よくある質問

    QNFT は本当にオワコンですか?
    A業界分析(CleanSky 等)によれば、Ethereum NFT の月間取引高は 2022 年ピークの約 35 億ドル水準から 2024 年トラフで 5 億ドル前後(86% 減)まで縮小し、2026 年は 7 億ドル前後(ピーク比 約 80% 減)で推移しています。代表 PFP の Bored Ape Yacht Club は ATH 128 ETH(2022-04)から 2024 年に 10〜11 ETH 台まで沈み、2026 年 2 月時点でも 7 ETH 前後(ピーク比 約 95% 減、出典: CoinGecko)と低迷が続いています。「投機ブーム」としての NFT は終わったと表現するのが正確で、ゲーム内資産・会員権・ENS 等のドメイン・チケット用途では引き続き機能しています。
    Q楽天 NFT は終了したのですか?
    A完全終了ではありませんが、2025 年 9 月 30 日にチケットリセールに特化した「みんなのチケット」へ刷新されました(楽天グループ公式リリース)。楽天イーグルス・ヴィッセル神戸の公式チケット転売(NFT チケット)に特化したプラットフォームに転換しています。既存の Rakuten NFT 経由で購入した NFT は、新サービス内の「個人間マーケットプレイス」で引き続き出品・売却可能です。
    QNFT の買い方を教えてください
    A①国内取引所(Coincheck・GMOコイン・bitbank 等)で ETH を購入 → ②MetaMask などの Web3 ウォレットを作成しシードフレーズを安全に保管 → ③取引所からウォレットへ ETH を送金(ガス代分の余裕を別途確保)→ ④OpenSea・Magic Eden などのマーケットでウォレットを接続して購入、の 4 ステップが基本フローです。Ethereum メインネットでのガス代は数百〜数千円、Polygon・Base などの L2 なら数円〜数十円で済みます。
    QOpenSea の手数料はいくらですか?OS2 リブランドの内容は?
    AOpenSea は 2025 年 2 月に「OS2」へリブランドし、当初マーケットプレイス手数料を 2.5% から 0.5% へ引き下げ、対応チェーンを 19 チェーンへ拡大しました。その後 2025 年 9 月 15 日に SEA トークンローンチに向けた報酬プール原資確保のため、売買手数料を 0.5% から 1.0% に引き上げ、トークンスワップ手数料 0.85% も発生する体系に変更されています(公式 docs 確認)。SEA トークンは 2025 年 10 月にローンチされ、ヘビーユーザー向けの報酬配布が実施されました。
    QMagic Eden は使えなくなったのですか?
    AMagic Eden は 2026 年 3 月 9 日に Bitcoin Ordinals/Runes・EVM チェーン NFT の取扱を終了し、Solana NFT に特化しました。Solana NFT は引き続き売買可能ですが、Bitcoin・Ethereum 上の NFT は OpenSea など他マーケットへ移行する必要があります。マルチチェーン対応の Magic Eden Wallet は 2026 年 4 月 1 日にストア配布・新規サポート終了、5 月 1 日に完全シャットダウンの段階的サンセットが進められています。同社は Solana 集中+ Dicey(暗号通貨カジノ)等のエンタメ事業にリソースを再配分しています。
    QNFT の手数料(ガス代)はいくらですか?
    AEthereum メインネットのガス代は混雑度で大きく変動し、通常時は数百〜数千円、混雑時は 1 万円超になることもあります。Polygon・Base・Arbitrum などの L2 では数円〜数十円程度、Solana では 1 円未満で済むのが一般的です。マーケットプレイス手数料は OpenSea が 2025-09-15 以降 1.0%(トークンスワップは別途 0.85%)、Magic Eden(Solana)で 2% 前後が目安です。クリエイターロイヤリティは 2023 年の OpenSea Operator Filter 終了以降、事実上任意化が進んでいます。
    QNFT は無料で作れますか?
    AOpenSea などの「Lazy Mint(遅延ミント)」機能を使えば、出品時にはチェーンに書き込まず、買い手が購入したタイミングで Mint されるため、出品者はガス代ゼロで出品できます。Polygon・Base などの L2 で自分でミントする場合も数円〜数十円のガス代で済みます。ただし「無料で作れる」ことと「売れる」ことは別問題で、購入者が付くにはコミュニティ形成や継続的な発信が必須です。

    この記事の監修

    仮想通貨のトリセツ編集部
    監修仮想通貨のトリセツ編集部

    株式会社DeLT 運営

    株式会社DeLT(2023年10月設立)のメンバーで構成する編集部。金融工学とブロックチェーン実務の両面を踏まえ、コンテンツ制作・監修を行っています。

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